正露丸の戯言

ほげ~~~

【本当にあったクソウミガメのスープ】一般客が無料入浴券をもらった理由

 

男は、友人から無料入浴券をもらいましたか?

いいえ

男は、温泉で無料入浴券をもらいましたか?

はい

男は温泉側から特別扱いをされていましたか?

いいえ

無料入浴券をもらったのは、男だけですか?

いいえ。男以外ももらいました

無料券をもらうイベントがありましたか?

いいえ

無料入浴券の配布は、急遽行われたものですか?

はい。誰も予期していませんでした。

無料入浴券の配布で、男は喜びましたか?

はい

他の男性客も無料入浴券を貰いましたか?

はい

他の女性客も無料入浴券を貰いましたか?

いいえ。無料入浴券をもらったのは男性客のみです

男湯で何か緊急事態が起きましたか?

はい

その緊急事態がなければ無料入浴券は配られませんでしたか?

はい

緊急事態は、脱衣所で起きましたか?

いいえ

緊急事態は、温泉側の過失ですか?

いいえ

その緊急事態で、誰かに迷惑がかかりましたか?

はい。全員ではないですが、客に迷惑が掛かりました。

緊急事態は、浴槽に関することですか?

はい。

浴槽で、異物混入がありましたか?

はい。

その異物とは、血ですか?

いいえ

髪の毛ですか?

いいえ

 

うんちですか?

はい

は?

なんだよ。

クイズでそんなことあっていいわけないだろ。

しかたねぇだろ実話なんだから。お前もスープにしてやろうか

なんだてめぇ偽物のすっぽんとして料亭に提供するぞ。

あーもうやめやめ。答え発表しまーす

 

いいかげんにしろよ。

最初に言ったじゃないか。これは「クソ」ウミガメのスープだって。

ゴミみたいな伏線回収すんな誰も感動してねぇからな。


(おしまい)




 



  



 

 

 

 

【卒業式のちょっといい話】ただ生きてるだけでも悪くない。そんなお話。

こんにちは。正露丸です。

 

 3月にもなり、卒業シーズンとなりました。卒業式には長い間お世話になった校舎に思いを馳せたり、仲良しの友達との別れに泣いたり、とくに思い入れのない人は4月からの新しい環境にワクワクしていると思います。

 そこで今回は僕が卒業式で体験した、卒業式あるあるとは少し違う「生きてて良かったな」と思えたエピソードを紹介したいと思います。大して長くないので見て行ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正露丸君、ゆみこ先生(仮名)って覚えてる?」

 

 高校の卒業式の夜、そんなメッセージが僕のスマホの画面を明るく照らした。相手は、1年生の頃から同じクラスだったが、ほとんど話をしたことがない同級生の亜美(あみ)(仮名)だった。

 ゆみこ先生というのは、僕が小1から小3まで通っていた児童館の先生である。やんちゃ坊主だった僕がよくダル絡みをしていた女の先生だ。当時28歳で、すごくきれいで高身長の細身の先生だった。当時先生には3歳と5歳の二人の子どもがいて、その子どもがよく児童館に遊びに来ていて僕自身も一緒に遊んでいた記憶がある。懐かしい。

 だが、僕は亜美とは自分の身の上話どころか雑談すらしたことがない。ちょっとした調べ学習や班活動などで話さなければならなかったので仕方なく話していた程度の関係だ。

 なのにどうして今、しかも卒業式の夜というもう二度と会わないこのタイミングでそんな話をしてきたのだろう。そもそもなぜ彼女がゆみこ先生を知っているのだろうか。

 しかもこういう時に聞く質問は「ゆみこ先生って知ってる?」というのが定石ではないのだろうか。「ゆみこ先生って覚えてる?」と聞くということは、向こうは僕がゆみこ先生のことを知っているという認識をしているのである。

 気になることがあまりにも多すぎるので1分も経たず返信した。

 

 「ゆみこ先生って児童館の先生でしょ?覚えてるよ。でもどうして亜美ちゃんがそのこと知っているの?」

 

 そう返信した。すると、彼女から衝撃的な返事が来た。

 

 

 

 

 

 

 「ゆみこ先生ね、私の今のお母さんなの。」

 

 「えええええええええええええええええええええええ!!!!!!!」

 

 これ以外返す言葉が見つからなかった。衝撃的すぎて全く状況が整理できていない。

 意味が分からなかった。当時連れていた子どもは年下で、同級生の子どもはいなかった。変な冗談でも言っていると思ったが、彼女とはそんなことを言い合う間柄ではない。では一体どういうことなのか。ちょっと考えればそんなことはすぐ分かるのだが、気が動転していた僕は答えを出せなかった。

 そんなことを考えている内に、亜美から返信が来た。

 

 「卒業式の時ね、お母さん来てたの。最後のホームルームの時に親も全員教室に入ったでしょ?その時にお母さんが正露丸君だって気づいたんだ。全然変わってないって言ってた。」

 

 全て合点が行った。わざわざ卒業式の夜にこんなことを言ってきたのは、卒業式の夜にしか言えなかったのだ。ゆみこ先生が初めて僕を目にしたのが卒業式の最後のホームルームで、僕の話をしたのが卒業式終わってからなのだろう。

 ホームルームでは人前に出て1人ずつ短いスピーチをしていたので、嫌でも僕のことを認識できたのだろう。同級生の親を一人一人見てうるわけではないし、クラスメイトの親にお世話になった児童館の先生がいるなんて思ってもいなかったので僕自身は気づくこともできなかった。

 続けてメッセージと共に写真が送られてきた。

 

「お母さんが見せてくれたんだ。これ、小学生の頃の正露丸君でしょ?ちょっと太っただけで本当に今とあんまり変わってないね(笑)」

 

 児童館の頃に撮った集合写真だった。僕とゆみこ先生が隣同士で写っている。すごく懐かしいと思ったのと同時に、もう10年近く経っている写真を今でも持っていたのかと思うとびっくりした。太ったのは仕方ない。こちらの怠惰の積み重ねだからだ。

 

「うわ!!めっちゃ懐かしい!!!!!よく今までそんな写真持ってたね!!!」

 

そう返した。数分経った後、彼女から生きていて良かったと思える返信が来た。

 

 

 

「私ね、ずっとお母さんのことが嫌いで、再婚してからずっと無視してきたし母親面すんなって思ってた。でもね、今日正露丸君のことで初めてお母さんと話してそのことで盛り上がって少しだけ距離が縮まった。ありがとね。」

 

 

 

 いつ再婚したのか、当時いた二人の子どもはどうなったのか、ゆみこ先生は今でも児童館の先生を続けているのか、様々な疑問や聞きたいことが脳裏に過ったが、聞くのをやめた。僕がただ生きていた、僕がただそこにいた、たったそれだけで一組の親子関係を前進させ、感謝までされたのだ。それだけで充分である。

 何より、ほとんど話したことない同級生にそこまで踏み込むことができない。

 高校生になるまでに僕が死んでいたら、この親子は高校を卒業してもずっと不仲のままで距離が縮まることはなかったのかもしれない。それだけで僕が生きている理由や価値があるのではないか。

 これが、僕が体験した生きててよかったエピソードである。

 これ以降、亜美とのやりとりは一切していないし、その後の亜美とゆみこ先生との親子仲が良くなったのかすらも全く分からない。だが、僕自身が家族仲を深める足掛かりになったという事実は確実にある。

 特に思い入れも感動もなかった高校の卒業式、終わった後に思い出ができるとは思わなかった。

 まだ桜の咲かない北海道の春。排水溝へと流れていく雪解け水が春の知らせを告げていた。

 

【嫌な走馬灯】覚えている必要性が全くない変な記憶だけを述べる

こんにちは。正露丸です。

 

 突然ですが皆さんは「なんでこんなこと覚えてるんだよ」という記憶はありますか?特に人生が変わったわけでもなく、誰もが経験するようなあるあるな記憶でもなく「そんなの覚えていてどうすんの?」みたいなどうでもよすぎる記憶です。すぐに消されててもおかしくない記憶ですが、未だに何年たっても覚えているものってあると思います。

 そこで今回は僕の「なんでこんなこと覚えてるんだよ」という記憶、こんな記憶が死ぬ直前に思い出すのは嫌すぎる思い出、通称「嫌走馬灯」を発表したいと思います。

 記憶自体が嫌なわけではなく、こんな記憶が今でも残り続けているということが嫌なだけです。

 

修学旅行の新幹線

 高校の修学旅行で東京・京都に行きました。東京から京都に向かう新幹線に乗った時、そこで嫌走馬灯が発生しました。

 トイレから自分の席に戻る途中で見てしまったのです。堅あげポテト(ブラックペッパー味)をめちゃくちゃ美味そうに食べる柔道部の同級生を。しかもBIGサイズの袋を持ってむしゃむしゃ食べていたのです。それがやけにおいしそうに見えたのか、その時の記憶がやけに強烈に残り、堅あげポテトを買うたびに柔道部のアイツを思い出してしまいます。

 逆もあり、柔道部のアイツを思い出すたびに堅あげポテトを買いに行ったりもしています。つまり、堅あげポテトの売り上げにアイツが貢献しているんです。なんか嫌ですよね。別にアイツ自体嫌な奴ではないしそれなりに仲も良かったんですけど、こんなどうでもいい記憶がずっと残っているのが嫌です。なんで死ぬ直前に柔道部の堅あげポテトを思い出さないといけないんですか。今すぐ消去してください。

 

幼少期のスーパー

 4歳か5歳のころに母親とスーパーに行った時の話です。今ではとっくに潰れてしまったんですが、そのスーパーは坂道の途中にあり、駐車場に向かうには敷地内の2階部分まで登らないと停めることができないという変な立地で、しかも店内はやけに薄暗いという変なスーパーだったので覚えてると思うんですが、その中でもなぜか覚えている「嫌走馬灯」はお菓子のさやえんどうを持って母親に買ってもらおうとする自分です。

  母親曰く小さい頃の僕はこれがめちゃくちゃ好きだったらしく、いっつも食べていたらしいです。今はポテチばっかですが。

 それにしてもなぜこの記憶がこびりついて離れないのでしょう。ただの日常の一コマです。しかもいつも食べていたお菓子です。死ぬときにそんなこと思い出すのは嫌です。

 この嫌走馬灯をついこの間思い出し、さやえんどうを久々に買いました。めちゃくちゃ美味しかったので皆さんも食べてみてください。

 

 

 

 

 まさかの2話連続でカルビーのお菓子の話をしてしまったので別の話でもしましょう。

 

 

ひいおばあちゃんの葬式

 僕が9歳の頃、ひいおばあちゃんが亡くなった時の話です。

 物心ついた時からひいおばあちゃんはボケが始まっており、僕と会話が出来る状態ではなかったので、仮通夜の時はそこまで悲しむこともなく「これが『死』なのかぁ~~~」というざっくりとした感想しかありませんでした。

 ですが、いざ本通夜が始まる直前の、親族で軽食を取る時間の時にふと思ってしまったのです。

 「今でさえ過去の記憶が残ってないのに、このまま人生を過ごしてしまうと、なんの記憶も残ることなく死んでしまう」

 と。物心つく前なので当たり前なのですが、そんなことも知るはずもないのでめちゃくちゃ不安になった僕が取った行動は「今この瞬間を写真みたいに脳内に保存して、永遠に覚えていよう」というよく分からない答えでした。

 その結果、僕が唯一永遠に記憶しようと覚えたものが「葬儀場の寝泊りする部屋の前にある床」です。なんでこの瞬間を永遠に覚えていようと思ったのかは分かりませんが、当時の僕は「この床を覚えよう!!」と思ってしまったのです。そんなこと覚えておく必要なくないですか?なんでそんなとこ覚えたんですか?

 おかげで今僕は、今でも葬儀場の床のことを思い出してしまいます。日本庭園の石畳みたいな床でした。

 死ぬ直前に葬儀場の床を思い出すなんて、死の風情があっていいですね。やっぱ嫌です。

 

 

 

次は、嫌な走馬灯というほどのものではないのですが、この記憶は一体何なんだという話です。

ドライブ中のレストラン・・・???

 家族で旅行に出かけた時の話です。父親がドライブが好きで、よくあちこちに車で出かけていたのですが、そこで起きた話です。

 私は北海道という皆さんは知らない異国の地で育ったのですが、北海道の道路というのは異常に直線だらけで、正直どこがどこの道路か分からないことがよくあります。

 そんな中、小学校低学年の頃に行ったドライブで、今でもよくわからない走馬灯があります。

 それは、ただひたすら何もない直線道路に現れるちょっと高級そうなレストランです。しかも、夜にこのレストランを見かけたのです。

 これがどこにあるレストランかは分かりません。ですが、急に現れたレストランがめちゃくちゃ印象に残っているのです。周りに住宅街があるわけでも商業施設があるわけでもありません。周りに畑しかない中にポツンとたった一軒のレストランがあったのです。なんかすごくないですか?何もないところにいきなりポツンと現れるちょっと高そうなレストラン。僕が自力で行けるなら行ってみたいです。

 車窓から見る、どんどん遠ざかっていくレストランの光景が今でも脳内に残っています。

 どこにあるのか、そもそも存在するのかは分かりませんが、走馬灯というより、モヤモヤしすぎた結果未だに残ってる記憶です。北海道の道路直線だらけなのでどこなのかも分かりません。

 さらに遥か昔の記憶によるとそのレストラン、行ってるんですよね。両親と祖父母と。それもちょっと怖いですよね。夢なのか現実なのかも分からなくなってきました。早く消したいです。やっぱ嫌走馬灯でした。

 

俺のバスタオル

 5歳の頃、銭湯に行った時の話です。風呂から上がった後、母親と一緒に色んな人が使う大広間のような休憩スペースに居ました。ジュースを飲んだりテレビを観たりした後、帰ることになり母親の後ろについていきました。その時、あることに気づきました。自分のバスタオルが無いのです。黄色地にドラえもんがどこでもドアから顔を出している絵が描いてあるバスタオルです。脱衣所から休憩スペースに行くときは確実に持っていた記憶があったので休憩スペースを探し回りました。

 ぐるりと周りを見渡すと、なんと、僕と同じくらいの年齢の男の子が僕のタオルを持って首にかけていたのです。

 盗まれたと思った僕は無言でまっすぐその子の元に一直線に向かい、首に巻いてたタオルを無言で引っ張って自分のところへ戻そうとしました。ですが何回引っ張ってもその子はタオルを放そうとしません。

 何かがおかしいと思い、ふと自分の風呂道具が入っているカゴを見ると、全く同じ絵柄の自分のタオルが入っていました。

 そうです、相手の男の子と自分のタオルが全く同じだったのです。そして盗まれてなどいなかったのです。そんなことを全く考慮していなかった僕は、誰かに盗まれたと思い、たまたま同じバスタオルを持っていた男の子のタオルをひったくろうとしたのです。

 自分のタオルが盗まれたと思ったら自分と同じバスタオルでした~~~

 ですよ?最悪のコウメ太夫じゃないですか。いやコウメ太夫が最悪なので「最悪」はつける必要なかったですね。

 相手の男の子はめちゃくちゃ怖かったと思います。だって知らない奴が真正面から無言でバスタオルをひったくろうとしているのですから。相当トラウマだったと思います。

 最終的にそのことに気づいた僕は、あまりの恥ずかしさから、謝りもせずに無言で立ち去ってしまいました。今ここで謝ります。ごめんね。ひったくり未遂に遭った男の子。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。皆さんも覚えておく理由なんて一つもないカスみたいな記憶があったら教えてください。自分の物にします。

 

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【転職を考えている人必見!!】未経験者が語る!!魔法使いに必要なスキル・魅力や、未経験から魔法使いになる方法も教えます!

 

 

こんにちは。魔法使いです。

 

皆さんは転職を考えていますか?

 

 今の職場が嫌で転職したいけど、何の職種に就いたらよいかわからない、自分のやりたいことが分からない。そんなあなたたちのために、転職歴ゼロ、魔法使い歴ゼロの僕が未経験の視点から魔法使いの魅力ややりがいを想像だけで伝えていこうと思います。

 今転職を考えているそこのあなた!!この記事さえ読めば悩みがすべて吹き飛びます!!これをきっかけにあなたの人生をバラ色の魔法使いライフにしましょう!!

 

そもそも魔法使いの仕事って??

 皆さんの想像する魔法使いは「魔法使いとして勇者のパーティに加わる」「魔法陣を書いてやべぇモンスターを召喚する」「ボスとして主人公に大ダメージを与える」というイメージがあると思いますが、全く違います。

 実際にそういう魔法使いもいますが、これらの仕事をできるのは一部のエリート魔法使いだけで、一般魔法使いはそんなことはやっていません。

 ほとんどの魔法使いは「運送屋」として魔法会社に就職します。映画『魔女の宅急便』で見たことある人も多いと思いますが、1年目の魔法使いはほうきに乗る魔法を駆使して全員運送業に従事します。その中でも力のある魔法使いはほうきではなくソリやバナナボートなど、積載量が大きいものを任されたりもします。

 

 将来有望で出世コースを歩む逸材の魔法使いは、ボブスレーのでけぇ乗り物に乗るとか乗らないとか・・・

 

 そこから4~5年運送業で経験を積んだ後、一人前の魔法使いとして活躍することができます。理系の魔法使いは不死の薬を作って業者に販売したり手先が器用な魔法使いは変身魔法で可愛い女の子になって小さな女の子たちからの憧れの的になったり、ブリーダー志向の魔法使いは使い魔を使役したりと様々な道へ進んでいきます。

 その中でも超優秀な魔法使いだけが先述した勇者のパーティに加入したりボスになったりするわけです。

 中には未経験からボスになった人もたくさんいます。そのくらい本人の力量次第で圧倒的な魔法使いになれたりするわけです。

 魔法の中でもほうきに乗るのは基礎魔法中の基礎魔法。どんな魔法使いでもほうきに乗れないと始まらないのです。

 

魔法使いになるためには?

 

 未経験から魔法使いになるにあたって「魔法使いになるには専門学校を出ないといけいんじゃないの?」「魔法使いになるためにはものすごく時間かかるんじゃないの?」と思うかもしれませんが大丈夫です!!近年、上空の整備や日本の魔法化社会に伴い、魔法使いの需要が非常に上がっています。どこの業界も魔法使い不足で、引く手数多の状態となっているのです。

 未経験からの魔法使いを増やすために、マンツーマン魔法研修やOMT(On the Magic Traning)など若手への教育が熱心な企業が多いこともこの業界の大きな特徴です。魔法使いになることができれば仕事の幅が大きく広がります。

 ただ一つだけ頭に入れておいてもらいたいことがあります。それは、ほとんどの魔法使いは専門学校を卒業し何年も修行を積んだ魔法使いだらけということです。

 その中で未経験から始め周りと戦っていかなければならないのですから、それ相応の覚悟が必要です。そんな中でも絶対に魔法使いになりたい!という人だけ、魔法使いを目指してください。いきなり突き放すようなことを書いてしまって申し訳ないのですがこれもあなたのためです。魔法というのはたくさんの人を救う代わりに、使い方を間違えればとんでもない凶器となってしまいます。

 ボスとして主人公に魔法を放つ際もただ強力な魔法を放っているわけではありません。魔法をしっかりと制御し、強い魔法ながらも主人公に攻撃させるスキルが必要です。ボスが勝ってしまってはゲームとして成立しません。悪は打ち滅ぼされないといけないのです。そうやって最後まで主人公と熱戦を演じることも魔法使いの重要な任務です。

 

魔法使いの年収は?

 

 魔法使いの平均年収は800万円です。魔法使いの平均年齢は41歳なので、かなり良い年収だと言えます。これは外れ値を除外して平均を取っているので、超一流の魔法使いになれば年収2000万円も夢ではありません。

 ちなみに運送業としての魔法使いは年収300~400万円です。基礎魔法ということもあり控えめな年収です。裏を返せば、基礎魔法さえ身に着けてしまえば食いっぱぐれることはないですね。

 

魔法使いのやりがい

魔法使いは、辛い側面がある一方で非常にやりがいを感じられる仕事です。魔法使いで得られる代表的なやりがいを紹介しようと思います。 

 

・自分の魔法が人を助ける。

 魔法使いになるためには何年もかけて修行をし、ようやく一人前の魔法使いになれます。その道程はかなりきつく、辞めたくなることもしばしばあります。ですがそこを乗り越えた先に待っているのは魔法を求めている人たちの笑顔です。

 回復魔法で高齢者の治療をした際にはありがとうと言われることが増え、火炎魔法で雪を溶かした際には地域住民から感謝され、魔法陣からドラゴンを出した際には木下大サーカスに感謝されそのままサーカスの演目に借り出されます。

 魔法を有効活用をすることでたくさんの人から感謝されるのです。

 

・コミュニケーション能力が上がる。

魔法使いは、顧客のニーズに合わせてどのような魔法を使うというかが重要な職業です。

みなさんの頭の中の魔法使いは、1人部屋にこもり、黙々と魔法で研究を続けている変な人というイメージでしょう。

ですが、ただただ魔法を放っているだけでは一流の魔法使いとは言えません。常日頃からお客さんとコミュニケーションを取りどのような魔法を使えば喜んでもらえるのか、どのタイミングで魔法を放てば人の役に立つのかを会話を通して見抜くことが大切です。

優秀な魔法使いは勇者のパーティにも加わらないといけません。コミュ障の魔法使いなんていらないんです。周りを引っ張り、時には、悩みがあるアーチャーやエルフの話に傾聴し、モチベーションを上げることがパーティメンバーとしての役割です。魔法は使えるけど周りとコミュニケーションが取れず一人で浮いている魔法使いは、どれだけ強くてもストーリーの中心には入れません。DLCが関の山ってところです。

 

・周りから尊敬される。

 魔法使いは最近非常に人気が高く、誰もが憧れる職業です。渋谷のJK100人のアンケート「将来結婚するならどんな職業の人がいい?」という質問になんと83人のJKが「魔法使い」と答えた実例もあります(日本スーパーウルトラすごすぎ魔法使い協会による調査結果引用)。

 

 

 さらには、魔法使いというだけで合コンで女の子から

「なんか魔法出して!!」

とか

「えーすごーい!!〇〇くんの白魔法ならいくらでも受けたいな♡」

とか言ってくる子がいるのでホーリーをお見舞いしてあげましょう。

半径5キロぐらいの建物は崩壊してしまうと思いますが、相手には自分の放った言葉の重さというのを分からせてあげましょう。白魔法が回復技ばっかだと思うなよと。比喩として使ったのかもしれないけど本当に使うからなと。そういった心構えで合コンに挑みましょう。奴らを味方だと思ってはいけません。ミミックです。外見は宝が入っているように見せかけますが、中身はスッカスカのモンスターです。跡形もなく消し去ってやりましょう。

 

 

 

 

最後に

 

いかがだったでしょうか。魔法使いはただ魔法を使って敵を倒すだけではなく、魔法で人を救うことができる素晴らしい職業です。みなさんも魔法使いになってみませんか??

 

 

 

私は早く帰らないとオソノさんに怒られてしまうため、ここで帰らせていただきます。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最初はパー」を使う君たちへ

みなさんはじゃんけんをしたことがあるだろうか。

じゃんけんをするときのズルとして

 

「最初はパー!!はい俺の勝ち!!!」

 

と誰しもが小学生の時に1度は言った言葉ではないだろうか。

 

筆者自身も悪用を何回もしたことがあるが、最近思ったことがある。

 

 

 

本当に正しく使えてるの??

 

 

 

 

 

ふと思ってしまったんですよね。思ってしまったんで仕方ないです。

 

ということで今回は「最初はパー」の何がいけないのか、正しく使うにはどうしたらよいかを考えていきたいと思います。

 

 

「最初はパー」とは

 

そもそも「最初はパー」とは一体何なのだろうか。

 

それには元ネタとなっている「最初はグー」の話からしなければならない。

 

お笑い芸人の志村けんが大人数の飲み会の支払いをじゃんけんで決ようと思ったが、周りが泥酔しているため「じゃんけんぽん」の掛け声だけではタイミングが合わずに「最初はグー」ということによってきれいにじゃんけんをすることができた

 

というのが発祥とされ(本人がテレビで言っていた気がしたのでソースは定かではない)それがだんだんと浸透していき、一般的なじゃんけんのルールとして「最初はグー」という掛け声が日本全国に定着していったみたいです。

 

それを踏まえると「最初はパー」というのは、「最初はグー」以前のタイミングの合わないじゃんけんの形に戻ってしまっているのではないか?

 

「最初はグー」「最初はパー」この2大派閥がある時点で、タイミングは合わない。文字数的には合うタイミングなのかもしれないが、発する言葉が違うので「え・・・?」となってしまう。

 

そこでもう一つの疑問が生まれる。

 

 

そもそも、じゃんけんは始まっているのか?

 

ここが一番の問題点である。「最初はグー」は前述したとおり、じゃんけんをタイミングよく行うための合図だ。

 

「最初はグー」の宣言の時点ではまだじゃんけんは始まっていないのである。

 

そうなってくると「最初はパー。はい勝った~~~」勝ったことにはならないのではないか。

 

なぜなら「最初はパー」もじゃんけんを始めるための合図でじゃんけん自体は始まっていないからだ。

 

すなわち、まだ何も始まっていないのに「勝った」と宣言しているのである。破綻もいいとこである。

 

 

 

 

 

さぁこれを見ている諸君、結論を出そう。「最初はパー」で勝つことは・・・

 

 

 

 

成立していない!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

全く成立していないのである!!!!!!

 

 

URのCMをやっている吉岡里帆もびっくりしてるくらい成立してないのであーる!!

 

皆さんは「最初はパー」を出されたときに勝利宣言をされても、圧倒的語彙力でねじ伏せてみてください。

 

 

 

 

それでは最後に、私とじゃんけんしましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初はグー

 

 

 

 

じゃんけん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左手を改造して生活を豊かにしよう

どうも、正露丸と申します。



 

 

 

 

突然ですが、みなさんはフック船長を知っていますか? 

www.disney.co.jp

こちらがフック船長です。

 

ご覧の通りこのフック船長、左手がフックなんです。

 

これ見るたびに思うんですよね。

 

 

 

 

使いにくくね???

 

 

 

あらゆる道具があるなかでそれチョイスする??

 

もっと他になんかあっただろって思うんですよね。

 

ということで今回は、僕自身が左手をあらゆるものに改造して最強の左手を決めたいと思います。

 

それでは、レッツらゴー!!

 

 

 

 

 

 

 

1. ロックバスター

 

まずは、皆さんお馴染みのゲームロックマンから

ロックバスターです。

ロックバスターというのは、ロックマンの左腕に装備されている武器で、ここから弾が出ます。

 

 

ということで装備しました。

 

いやー、素晴らしいロックバスターですね!!

 

 

 

 

 

ロックバスターですね!!!

 

 

 

 

 

 

 

弾だって出るしそうですよね。

 

 

ということで、僕のロックバスターが使いやすいんだと証明するべく、ちょっくら敵を倒していきたいと思います。

 

 

 

はいやってきました。メタルマンステージです。ロックマンのステージに行くのは初めてですが、多分倒せると思います。

いっつも思うんですけど、メタルマンなのに赤って変じゃないですか??全身銀であれよ。

 

 

はい、ということでやってきました。めっちゃメタルじゃん。ずっと入ってみたかったけどこんな感じなんだな。とりあえず進んでみるか。

 

 

いやこのローラーの上めちゃくちゃ逆走するんだが??しかも上からトゲみたいなの降ってくるし・・・

 

こんなの当たったら即死じゃんよ・・・

 

危ない!!!!!!!!!

 

 

ふぅ・・・何とか体勢立て直した・・・

 

なんだよこれ~~~修羅の道すぎるだろうよ~~~めっちゃドリル祭りだし・・・

 

逆走ドリル床とかいうやべぇエリアもあったけどなんとか回避してこのエリア突破できたな。よし、順調すぎる。はい次いこ次

 

 

あー!!上に1UPある!!でも取れなさそう・・・しゃーない、進むか。

 

これ飛び降りて画面変わる時に一瞬だけ画面止まってスクロールされるみたいだけど、どんな感じになるんだろ。

 

えいっ!

え、きっしょ。なにこれ。こんな感じなの!?!?!?なんなんだこの何とも言えない感覚・・・時間が止まったみたいだ・・・

 

 

 

まぁそんなこんなでボス前まで来れましたわ。よっしゃやったるで~~~~~~~

 

 

行くぞ!!!!メタルマン!!!

 

 

めっちゃメタル投げてくるじゃん

まぁそりゃそうか。

 

 

お前そんな飛ぶの??身長の5倍くらい飛んでね??

 

 

よしよし、順調順調次長課長

 

 

いってえ!!!!!めっちゃ刺さるぅぅぅ!!!!!ギザギザのやつやべぇ!!!

 

よし、もうちょいで行けそっっ!

 

 

 

いっけぇぇぇぇええええええええええええ!!!!!

 

 

やったああああああああああああああああああああああ!!!!!

 

ふぅ・・・

めちゃくちゃ苦労しましたが、なんとかクリアすることができました。

 

この調子で、何回やっても倒せないでお馴染みエアーマンを倒していきたいと思います。

 

 

すいません全く歯が立ちませんでした。

 

 

何回やっても

 

何回やっても

 

エアーマンが倒せませんでした。誰か僕の代わりに倒してきてください。

 

 

2.ハーミットパープル

 

次は漫画ジョジョの奇妙な冒険より、ジョセフ・ジョースターのスタンド、ハーミットパープルです。

 

ハーミットパープルとは、紫の植物のような形をしたスタンド能力スタンド能力:その人だけが持てる唯一の特殊能力みたいなやつ)で、茨のようなツタを伸ばして、相手に巻き付いたりすることができる能力です。

 

このスタンド、戦うとなったらめちゃくちゃ弱いかもしれませんが、実生活で使うとなったらめちゃくちゃ便利だと思いません?

 

 

ということで何故か家の前に弓と矢が落ちていたので僕に突き刺してみたところ、なんと僕にもスタンド能力が発現し、ハーミットパープルを手にすることができました!!

 

 

ジョジョが大好きな友達に僕のハーミットパープルを自慢してみたところ、即レスでめちゃくちゃ羨ましがっていました。やっぱりジョジョが好きな人はスタンド能力に憧れるんですね。

 

早速有効活用していきましょう。

 

物を持ってくる

 

よし、冷凍の焼きおにぎりあっためて食べよ。

 

よし、出来るまで一旦待とう。

 

チーン

お、できたできた

 

 

 

んー、でも・・・

取りに行くのめんどくさーーーい!!!

 

うわ~~~~~~やだ~~~~~~!!!あちいいいいいよおおおおおおお!!!!

 

この家エアコンねぇし動きたくねぇよ~~~~~~なんでエアコンないんだよぉ~~~~この間とか32℃とかあったんですけど!?!?!?扇風機1台で1日過ごせてるのすごくない!?

 

んーーー、どうしよう~~~~

あっそうだ!!こうしたらいいんだ!!

 

 

 

ハーミットパープル!!!!

 

 

フン!!!!

 

 

うりゃああああああああああああ

 

はい、おいしーーーーーー^^

.

ということで無事にハーミットパープルでおにぎりを持ってくることに成功しました。いや~~~便利ですね~~~

 

 

 

 

 

虫を捕まえる

あーあ、全然面白いテレビやってねぇな~~~

 

 

ん????

 

あ、ハエだ。
ここはいっちょやってやりますか。

 

 

 

 

ハーミットパープル!!

 

 

はい、圧倒的な効果音で虫を締め上げたので一件落着です。

 

 

 

3.フック

使いにくくね??とは言ってきましたが、使ってないくせにそんなこと言うなという意見もあると思ったのでフックもしっかり装備して生活してみたいと思います。

 

はい、装着しました。しっかりと左手がフックになるという大変貌を遂げることができました。手がクリームパンすぎるな。

 

 

まずは扉を開けてみましょう

 

 

 

 

 

 

・・・

 

めちゃくちゃ開けにくいじゃねぇか!!!!!!

どうすんだよこれ!!!

 

丸い持ち手のトイレなんてもっと開かねぇしよぉ!!!!!

 

 

あ、そっか。

右手で開ければいいじゃん!!気づけて良かった~~~~~もうめちゃくちゃニッコリ

 

 

もうひとつやりたいこと

フックを手に入れたからにはもう一つやってみたいことがあるんですよね。

 

イメージ図をみたらもちろん分かると思うんですが、突っ張り棒に自分を吊るしてめっちゃ浮くってやつです。皆さん分かりますよね??分からないなんて言わせませんよ??

 

 

 

ということでやっていきましょう。突っ張り棒の下まで来ました。この棒に向かってジャンプしていい感じにぶら下がってみようと思います。

 

 

行きます。

 

溜めて溜めて・・・

 

溜めて溜めて溜めて・・・

 

ジャーーーーーーーーンプ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大けが寸前でした。みなさんは、左手がフックになっても絶対に突っ張り棒にぶら下がろうなんて考えないでください。


結果発表

 

以上3左手のエントリーがありました。この中から優勝を決めたいと思います

 

優勝は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーミットパープル!!!!!!

 

 

そりゃあそうですよね。圧倒的に使い勝手が違います。

 

僕はもっとハーミットパープルを酷使して、全くソファーから離れない生活を送りたいと思います。

 

みなさんも新しい左手を開発してみてください。

 

 

 

 

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

【挑戦】ただの休日でも小説みたいに文章を詰め込めば良い1日に見えるのか?

こんにちは。正露丸です。

 

みなさんは充実してますか??休日

あまりにも充実してるか知りたすぎて初手から倒置法にしてしまいました。

 

ちなみに僕は信じられないくらい何もしていません。でも・・・

 

 これなんです。ということで、今回は小説ってあるじゃないですか?皆さんは知らないと思うんですけど。年間10冊という圧倒的な読書量を誇る私が、小説っぽく今日あった出来事を書き並べて、充実した1日を過ごしたと錯覚させていきたいと思います。

 こんなことは初めてやるので「全然小説っぽくねぇじゃねえかカス!!!!」という意見は1ミリも受け付けません。

 

それでは、レッツラゴー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1章 起床

 8月20日の日曜日。体中にかいた大量の汗とカラカラに乾いた喉で目が覚めた。去年買った紺色のカーテンからわずかに漏れ出す光は黄色く光り輝いていた。「あぁ、もう昼か・・・」この感覚は一度も間違えたことがない。朝は黄色く光り輝いているというより、白く澄んだ光が自分のもとに届いてくる感覚だ。

 そういえば今日は町内会のパークゴルフ大会だったか。大会を盛り上げるための大音量の音楽が寝室に届く。

 フライドポテトが一面に敷き詰められたスマホのロック画面から時計を確認すると、案の定12時半と表示されていた。昨夜は深夜2時までスマホをダラダラ眺めていたためこの時間に起床という始末になってしまった。

 休みの日は必ずこのくらいの時間に起床してしまうので、今日こそは早く寝ようと思うが毎回2時~3時まで夜更かししてしまう。これは自分の意志というよりかは神が自分の寝る時間を設定していて、それよりも早くも遅くも寝れないようにしているのではないかと思うくらいには寝れない。

 

 昨夜のSNSでは、フォロワーたちが朝勃ちの話で盛り上がっていた。自分もその中に割って入りたかったが、思った以上に自分の朝勃ちへの理解と解像度が浅く入ることができなかった。今までも散々してきた朝勃ちのことを何も知らない。この事実は結構悔しかった。その話がやけに面白かったため、続きが気になってしまい寝ることなんか完全に忘れて食い入るように見てしまった。深夜12時半の出来事である。

 それからは目一杯ブルーライトを浴びてしまい、結局寝たのは2時頃ということになる。これも神からの思し召しなのだろうか。

 だとしたら神にはこう言っておく「夜中に朝勃ちの話なんかさせるな」と

 

第2章 炊事

 起床後、ボサボサになった髪を搔きむしりながらトイレで小便を済ませた。朝一番の小便は、昨日抱え込んだストレスや汚れを一気に放出してくれているみたいでとても好きだ。

 そんな自分の中の朝シャンを済ませていると、とんでもない事実に気づいてしまった。「腹が減った」ということに。

 冷凍庫を開け、冷凍ご飯を確認する。見事にからっぽで保冷剤しかないさみしい冷凍庫だった。なんとなくそんな予感はしていた。でももしかしたら自分の勘違いで冷凍ご飯が1つでも残っているのではないかと思っていたが、そんなことは全くなかった。そういう淡い期待ほど実現しないものだ。

 仕方がないので米を炊くことにした。毎回食べる分の米を炊くのは億劫なので、一気に炊飯器の限界の5.5合を炊き、小分けに冷凍するというスタイルを取っている。「一気に炊いて冷凍した方が楽なのでは?」と気づいたのは、一人暮らし5年目の春だった。           

 私は炊飯窯に水を入れるときが好きだ。すでにパンパンに入っている5.5合分の米たちをよそに、何の遠慮もなく集団で突っ込んでいく。なんて容赦のない新人だろう。後から入ってきたくせに、米の何倍も乱入し、窯を水で埋め尽くす。その水の量によって炊飯の仕上がりが変わってくるというのだから、何とも皮肉な話である。

 注水するときにしか聞くことができない水と米がぶつかる音も最高だ。あれはまさにさざ波である。牛だらけの海のないど田舎に小さな海から響くさざ波は、牛の糞の匂いを忘れさせてくれる。

 とはいえこの幸福な時間も一瞬である。我が家は無洗米のため、研ぐという工程がない。自分でさざ波を奏でることより時間のコストパフォーマンスを優先してしまった。2,3回ほど水を捨てたらいざ炊飯。さて何を食べよう。チャーハンは昨日食べたし冷蔵庫は最低限のものしか買っていないため、おかずになりそうなものが全くない。

 とりあえず、炊きあがるまでに何を食べるか考えよう。

 

 ふと冷蔵庫を見ているとさらに気づいてしまった。ゆで卵がないということに。俺は圧倒的に肥満体型なのでダイエットをしている。週に3,4日、市販の野菜サラダにゆで卵2個、ブロッコリー100g、鶏むね肉100gをのせてサラダにして食べている。これが劇的に不味いのだが、仕方ないので食べている。

 そのゆで卵がないのだ。かなり致命的である。「今日くらいゆで卵なんてなくていいか」という妥協もできるのがだが、平日週5日で仕事をしている俺にとってこの休み中にゆで卵を作らないともう作るタイミングがなくなってしまう。

 そのため、嫌でも今日、ゆで卵を作らないといけないのだ。

 仕方なく鍋に水を張り、火をかけ、沸騰するのを待つ。その間に、卵専用穴あけ器を使い、卵のお尻の部分に穴をあける。正直に言って、どちらが卵のお尻で頭かという違いは全く分からないがなんとなくで穴をあけている。

 水が沸騰した。俺は1個ずつトングで8個の卵を丁寧に鍋の中に入れていく。10個茹でて5日分のゆで卵を作っておきたいのだが、5日もゆで卵を放置しておくと、白身部分がヌメヌメして最悪の味になってしまう。

 丁寧に入れる理由として、あまり雑に入れすぎると中で卵が割れてしまって白身が浮かんできてしまう。大きな精子みたいで気持ち悪いので、なるべく割るということはしたくない。

 8個すべての卵を入れ切ったので、7分のタイマーをセットする。その間にボウルに水を張り、氷を入れる。ゆでた後10分間冷水に浸けると綺麗に殻が剥けるのだ。

 学生時代は、製氷機がなく、都度コンビニで氷を買って氷水を作っていたが、社会人になってからは製氷機付きの冷蔵庫を購入したため、かなりゆで卵作りが楽になった。

 俺は、このお湯に入れられてグラグラ揺れている卵を見ていると不安になってくる。卵が温まったら、ひよこみたいな怪異が俺めがけて突っ込んでくるのではないかという気持ちに駆られる。だから茹でられている卵はなるべく見ないようにしている。

 あとは7分待つだけだ。

 

第3章 洗濯

 洗濯もしてしまおう。俺は全ての家事で洗濯が1番嫌いだ。

黒と白を分ける、スイッチを押す、黒の洗濯物を入れる、洗剤を入れる、柔軟剤を入れる、40分くらい待つ、ハンガーにかけて干す

 という工程を白の洗濯物でもやらないといけない。少ない洗濯物の量で洗濯をするとなんか損した気分になるので、週1回まとめて一気に洗濯をする。

 そのためとても量が多い。これが億劫で仕方ない。一番嫌いな作業が、ハンガーにかけて干すところだ。これが苦痛で仕方ない。本当に何も楽しくない。そのレベルで洗濯が嫌なのだ。

 さらに俺は週4で筋トレをしている。つまり汗をかくのだ。それを1週間も放置するため、まぁまぁ臭い。夏場なら余計に臭いのだ。

 ドラム式洗濯機に乾燥までやってもらいたいが、20万~30万くらいするそうだ。我慢して自分で干そうと思う。

 ということで、まずは黒の衣類から洗濯機に入れよう。今週は8月なのに16度という驚異的な寒さを記録したため長袖のパジャマを着たり、草刈りをしたためつなぎを着たりと今週の洗濯物は無駄に多い。

 大量の衣類を洗濯機に投入し約40分ほど待たなければならない。この時間も何か落ち着かないので洗濯というのは嫌いである。

 そんなことをしている内に、ゆで卵用に用意した7分のタイマーが大声で俺に呼びかけてきた。

 トングで1個ずつ取り出しすぐさま冷水に浸ける。このまま10分待とう

 

第4章 刺激

 今現在、炊飯、洗濯、ゆで卵という長時間待たなければいけないタスクを3つこなし、待っている間暇なのでSNSをダラダラと眺めていた。そこでこんな投稿を見つけた。

 

 『あんまり書く機会ないけど、仕事で ゐって書くたびにチャリンコみたいだな〜って思う あと下のところ○の連続で不安になる

 

 この投稿を見た瞬間、洗濯への鬱屈した気分が吹き飛んだ。「ゐ」というひらがなに対してそこまで考えたことがなかったからだ。「書き間違えた る みたいだなぁ」くらいの感想しかない。それをこの投稿者は「ゐ」で自転車を想起させ、さらには〇の連続で不安になるのだという。

 一体〇の連続のどこで不安になるのか、何に対して不安になるのか、それを敢えて書かずに読者に想像させている。

 ひらがなに対して何か感情をもつことすら珍しいのにさらには「このひらがなに対して何か一つ感想を書きなさい」という国語のテストを行ったとしても全学年から出てこないような回答が出てきたのだ。驚くなという方が無理がある。

 試しに俺もひらがなに対して感想を書きなぐってみることにした。

 抽選の結果「ほ」に決まった。

 

『「ほ」は「は」の上位互換に見えるので最後の〇を書くときに、上が飛び出しそうになる。あと擬人化したら太ってそうで可愛い』

 

 全く無理だった。凡庸も凡庸。感想も先ほどの「ゐ」に軽く引っ張られてるようにも見える。俺のような凡人がひらがなに何か感想を書き記したところで何も起きない。

 

 気づいたら俺は外を飛び出していた。この感動を誰かに伝えたくて。何も考えずに飛び出してしまったが、家を出ても周りにいたのはパークゴルフに興じる町内会の老人たちと牛のみ。冷静になった俺は家に戻った。

 

第5章 決意

 冷静になった俺は、3年落ちの緑色をしたパッソモーダを走らせコンビニに向かった。昼飯のおかずを買いに来たのだ。1品目はベーコンエッグにしようと決めた。あと1品は何しよう。そう思いながらコンビニ内をうろうろする。ハンバーグ、エビチリ、角煮など魅力的な惣菜が並ぶ中、節約をしようとそれらの惣菜には目も暮れず、ベーコンを手に取る。

 ベーコンという食材は何て良いんだろう。まず「ベーコン」という響きが食欲を掻き立てる。「ベー」で助走をつけ「コン」で着地する。名前の響きとしては完璧すぎる。「ベーコン」という響きだけでおなかが空いてくる。

 ベーコンを手に取った瞬間、その名前と見た目からくる至高の空間に飲み込まれ酩酊してしまった。

 それから数分後、我に返った俺は新たなおかずを探すことにした。から揚げ弁当やチンをするタイプのラーメン、大きなカルボナーラなどに腕を引っ張られる中、引き込まれるかとぐっと足を踏み込み堪えた。

 それらの誘惑を乗り越えた先にたどり着いたのはウインナー。ウインナーとベーコンを手にした俺はこう思った。「これを買って帰ったとしても炊きあがるのがあと30分後か」

 気づいたときには、ベーコンとウインナーを戻し、カツ丼を買って家に帰っていた。

 

最終章 執筆

 カツ丼を食い一服した後、ずっと読みたかった小説を読むことにした。今年本屋大賞を獲得した作品で、この作家の書く文章は心地がいい。読んでいるだけで大した想像力も必要とせず、かつ難しくない言葉で文章を書き、目を追っているだけで作品へ導いてくれる。乗っているだけで目的地へ運んでくれる運転手付きリムジン車を乗っている気分になる。

 その小説を読んで50ページくらい読み進めたころにこの企画を思いついた。なんでかは分からない。あの小説の素敵な文章に触発されたのか、どこからかやる気が鬼のように湧いてきた。14時半ころから執筆を開始して現在ここにたどり着いたのが21時。文章が苦手な俺としては十分ではないのだろうか。

 窓を開けると鈴虫があちこちで鳴いている。月曜日の足音が聞こえてきた。

 ダラダラしながら過ごしている日頃の土日とは比べ物にならないくらい充実していた。さぁ明日からまた元気よく仕事をしよう。

 

 そう思いながら寝ようとして歯を磨いた俺。ふと洗面台の横にある洗濯機を見たら、背筋が凍った。洗濯物を干し忘れていたのである。見なかったことにしてそのまま寝ようとも思ったが見てしまったが最後、干す以外の選択肢が無くなってしまった。絶望を抱えたまま明日を迎える。

 さっきまでの鈴虫が、俺を嘲笑うかのようにさらに大きな音で鳴いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

いかがだったでしょうか。

 

かなり僕の休日が充実してるように見えたのではないでしょうか。

 

てかさ・・・

 

 

 

 

 

それではさようなら

 

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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